透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記 あらすじ・感想
著者 沖田x華
高校3年生、看護学科の×華(ばっか)。
母の勧めで近所の産婦人科医院で見習い看護師として働くことになります。
産婦人科の日常が×華の目を通して描かれます。
喜びに満ちた出産だけではありません。
毎日のように行われる中絶。
中学生の妊娠。近親者からの性虐待。
そして不妊治療など。
妊婦と家族、その周辺の人々の関わり。
産婦人科医院のリアルすぎる日常が
1話完結のストーリー展開で描かれます。
夢中になって読んでしまいました。
深刻な問題もあります。涙がたくさん出ます。
素朴なタッチ絵がストーリーを引き立てています。
私が心に残った言葉は
中絶の中で、女性が絶望するのは、望んだのに
「相手が産ませてくれなかった」とき
でした。
知人の出産で産院を訪れたときに
普通にガラス越しに小さなベッドが
たくさん並んでいる光景、
ここにいる子たちはとても幸運な子たち!
だと言うことか分かりました。
多くの人々に読んで頂きたい作品です。
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