とりかえ・ばや 感想 あらすじ
著者 さいとうちほ
この作品を読むのにあたり二通りの楽しみ方があるように思えます。
1つ目は、平安時代に書かれたこの漫画の原作である
「とりかへばや物語」を意識した読み方です。
時代背景や平安貴族社会の生活やしきたり等を知って、
または興味を持って読み進めることです。
時代背景への理解を持つことによって、
その時代の中の「とりかえ・ばや」としてとらえることができます。
この物語に描かれている色々なことに理解が進むと思われます。
ただ原作を意識しすぎると違和感がある部分もあるでしょう。
2つ目は、予備知識などをまったく持たずに、
ただこの作品の世界にどっぷりと浸かって読み進めることです。
さいとうちほの「とりかえ・やば」を、
まったく雑音なしに純粋に楽しむことが出来ることです。
どちらも有りですよね!
あらすじ
平安時代の貴族、権大納言藤原丸光の2人の妻が、同じ日に子供が産みます。
一人は女・沙羅双樹の姫君、もう一人は男・睡蓮の若君。
二人の見た目はそっくりです、双子のように。
育つにつれて徐々に性格が違いが表れてきます。
女の子は活発で外を走り回り、猟などを好みます。
男の子は内気で女の子の遊びを好むようになります。
そして二人とも美しく育ってゆきます。
沙羅双樹は男性として元服し、睡蓮は女性として裳着(もぎ)します。
今日の性同一性障害???かな・・・
その後、内裏(宮廷)にデビューし物語が発展して行きます。
原作の「とりかへばや物語」では後年、二人は本来の性にもどり、
精進を重ね人臣の最高位である関白、中宮になってゆきます。
とにかく絵が美しいです。
イケメンです。
美女です。
サイト内を とりかえ・ばや で検索して下さい。